
― こだわり米の品質を支える「自家製籾殻燻炭」づくり始まりました ―

我が家の『こだわり米』栽培の大きな特徴の一つである、自家製の籾殻燻炭肥料づくりを今年もスタートしました!
ようやく農業法人「六金」の稲刈りも終盤に差しかかり、燻炭づくりの準備に取りかかっています。
今年も、ドラム缶を使いながら延焼などに十分注意して、安全第一で作業を進めていきます😊
今回は、一ヶ所でまとめて大量に燻炭を生産し、散布機を使って一斉に撒く予定です。
🔍籾殻燻炭とは?どんな効果があるの?
燻炭(くんたん)とは、籾殻を不完全燃焼させて作った炭状の資材です。
化学肥料とは異なり、土壌の性質そのものを改善してくれる循環型農業の重要素材の一つでもあります。
✅籾殻燻炭の効果(メリット)
- 土壌の通気性・排水性を改善(根の張りが良くなる)
- 保肥力・保水力の向上(乾燥や過湿に強い土に)
- 微生物のすみかとなり、土の生態系が豊かに
- 土壌pHの緩やかな調整(酸性の中和)
- リン酸などの成分の吸着性が高く、養分の効率利用が期待できる
- 長期的に有機物として土壌に残り、持続性が高い
- 悪臭抑制・ガス害軽減効果も報告あり
⚠籾殻燻炭を使う際の注意点
- 未熟な燻炭や焼きムラがあると、かえって害になることも
- 多用するとpHが上がりすぎる可能性がある(過剰使用注意)
- 風で飛散しやすいため、散布時は風速・湿度に注意
- 生産時は火災や煙害に要注意(風下への配慮が必要)
🔗参考サイト
🌱今年は「通常栽培米」にも籾殻を投入!



今年は、大量に出た籾殻をそのまま田んぼに直接散布しています。
もちろん「生の籾殻」は、燻炭と比べるとまだまだ扱いが難しい資材です。
- 肥料効果が出るまでに時間がかかる
- 分解に大量の窒素を必要とする
- 雑草の種が混入している可能性もあり、管理が難しい
ですが、それでも「籾殻を捨てずに活かす」ことは、循環型農業の実践そのもの。
今年から本格的に活用していく予定です。
こだわり米だけでなく、通常栽培米にもこうした土づくりを少しづつ反映させていきます!